コラム

2026年06月17日

日本のクリーンエネルギー、今はどうなってる?〜データで見る再エネの現在地〜

私たちが毎日使っている電気。その中で、太陽や風、水など自然の力から生まれる「再生可能エネルギー」の存在感が年々高まっています。

では実際に、日本ではどのような再生可能エネルギーが活躍しているのでしょうか?

今回は最新の導入状況[1]から、日本の再エネ事情をのぞいてみましょう。

圧倒的な主役は「太陽光発電」

 

現在、日本で導入されている再生可能エネルギーの設備容量は、合計で約8,464万kWに達しています。

その中でも圧倒的な存在感を放っているのが太陽光発電です。

太陽光発電の導入容量

☀️ 住宅用(10kW未満)
約1,226万kW

☀️ 非住宅用(10kW以上)
約5,968万kW

合計すると約7,200万kW以上となり、日本の再生可能エネルギーの大部分を占めています。

住宅の屋根や工場、商業施設の屋根、さらには広大な発電所など、私たちの身近な場所で太陽光発電が活躍していることが分かります。

風・木・水・地熱も着実に成長中

太陽光発電ほど目立たないものの、その他の再生可能エネルギーも着実に普及しています。

再エネ設備容量ランキング

🥈 バイオマス発電
約652万kW

🥉 風力発電
約433万kW

🌊 中小水力発電
約170万kW

♨️ 地熱発電
約14万kW

バイオマス発電は木材チップや農業残渣などを活用し、安定した発電が可能です。

風力発電は大規模な風車によって電気を生み出し、水力発電は河川の流れを利用します。

また、日本ならではの火山資源を活用する地熱発電も、クリーンな電源として期待されています。

地域によって異なる「ご当地エネルギー」

再生可能エネルギーの面白いところは、地域ごとに得意分野が異なることです。

例えば風力発電。

新規認定件数を見ると、北海道が全国トップクラスの導入実績を誇っています。

さらに、

  • 北海道
  • 青森県
  • 秋田県

といった地域が上位に並びます。

これらの地域には、

✓ 広大な土地

✓ 安定した風況

✓ 大型設備を設置しやすい環境

がそろっており、「風力発電の適地」として高い評価を受けています。

まさに北日本は“風のエネルギー王国”といえるでしょう。

再エネが描く日本の未来

少し難しい数字が並びましたが、そこから見えてくるのは、日本のエネルギーが確実に変化しているという事実です。

現在は太陽光発電が主役ですが、今後は

  • 洋上風力発電
  • 地熱発電
  • バイオマス発電
  • 蓄電池との組み合わせ

なども進み、よりバランスの取れた再エネ社会へ向かうことが期待されています。

地域の特性を活かしながら、それぞれの再生可能エネルギーが力を発揮する時代がやってきています。

次に旅行や出張で各地を訪れた際は、屋根の太陽光パネルや風車、水力発電所などに少し目を向けてみてください。

その風景の中には、日本の未来を支えるエネルギーの姿が隠れているかもしれません。

1. 経済産業省 資源エネルギー庁 「再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法 情報公表用ウェブサイト」参照

この記事を書いた人

系統用蓄電池情報局 編集部

系統用蓄電池・電力市場・再生可能エネルギーを専門とする編集チームです。最新の市場動向から基礎知識まで、わかりやすく発信しています。